日本 RankVII 中戦車 Type 90 / 90式戦車
概要
Update 1.79 "Project X"にて実装された日陸ランクVII MBT。
北方から上陸してくるであろうソ連軍の機甲部隊を想定して開発された第3世代主力戦車であり陸上自衛隊に所属する現役の主力戦車である。
車両情報(v2.11.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 340,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 930,000 |
乗員訓練費(SL) | 260,000 |
エキスパート化(SL) | 930,000 |
エース化(GE) | 2,100 |
エース化無料(RP) | 1,080,000 |
バックアップ(GE) | 20 |
護符(GE) | 2,800 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 11.3 / 11.3 / 11.3 |
RP倍率 | 2.32 |
SL倍率 | 0.9 / 1.2 / 1.5 |
最大修理費(SL) | 2,780⇒4,336 / 3,500⇒5,459 / 3,900⇒6,083 |
車両性能
項目 | 数値 |
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【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 28.6⇒56.5 / 17.9⇒30.0 |
俯角/仰角(°) (姿勢制御使用時) | -7/10 (-12/15) |
リロード速度(秒) (自動装填) | 4.0 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 40 / 35 / 25 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 35 / 80 / 25 |
重量(t) | 50.2 |
エンジン出力(hp) | 2,032⇒2,862 / 1,327⇒1,500 |
2,400rpm | |
最高速度(km/h) | 81 / 73 |
実測前進~後退速度(km/h) | 74 ~ -37 / 54 ~ -33 |
視界(%) | 96 |
乗員数(人) | 3 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 120 mm Type 90 L/44 cannon | 1 | 42 | 230 |
機銃 | 12.7 mm M2HB machine gun | 1 | 1000 | - |
機銃 | 7.62 mm Type 74 machine gun | 1 | 4500 | - |
光学装置
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
IR投光器 | - | 無 | - | - |
車長 | 3.0x-10.0x | 有 | 赤外線 | - |
砲手 | 8.0x-12.0x | 有 | 熱線 | 第一 |
操縦手 | 1.0x | 有 | 赤外線 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
120 mm Type 90 L/44 | JM12A1 | HEATFS | 13.5 | 2.15 | 1140 | 480 | |||||
JM33 | APFSDS | 4.3 | - | 1640 | 481 | 478 | 470 | 461 | 450 | 440 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 15,000 | 23,000 | 350 |
修理キット | 4,500 | |||
砲塔駆動機構 | 15,000 | |||
Dozer Blade | ||||
II | サスペンション | 13,000 | 20,000 | 300 |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | 3,900 | |||
火砲調整 | 13,000 | |||
LWS/LR | ||||
III | フィルター | 15,000 | 23,000 | 350 |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
JM33 | ||||
NVD(暗視装置) | ||||
IV | 変速機 | 24,000 | 37,000 | 550 |
エンジン | ||||
発煙弾発射機 | ||||
砲撃支援 |
カモフラージュ
既定 | |
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条件 | - |
説明 | 標準カモフラージュ |
Beige gray green camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | 砂漠系マップなど茶色系の色が目立つマップで活躍する。 |
Bicolor green camouflage | |
条件 | 撃墜/撃破数 511(AIを除く) RB(×2)SB(×2) または 200GE |
説明 | 良く知られた自衛隊の迷彩 |
Multicolor camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | 砂漠系マップなど茶色系の色が目立つマップで活躍する。 |
Late bicolor green camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | 良く知られた自衛隊の迷彩の色合いで微妙に上と異なる |
Winter camouflage | |
条件 | 撃墜/撃破数 730(AIを除く) RB(×2)SB(×2) |
説明 | 冬季マップで効果を発揮する。 |
Late winter camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | 冬季マップで効果を発揮する。 |
Late winter camouflage (dot) | |
条件 | 500GE |
説明 | 冬季マップで効果を発揮する。 |
Late winter camouflage (lines) | |
条件 | 500GE |
説明 | 史実の迷彩。冬季マップで効果を発揮する。 |
研究ツリー
前車両 | Type 74 (F) |
---|---|
次車両 | Type 90 (B) |
解説
ver1.79にて追加された、日本の誇る第三世代MBT。西側諸国なだけあり、Leopard 2A4に似たような外見をもつ。
特徴
【火力】
一足先に実装されていたLeopard 2K、同時に実装されたLeopard 2A4と同じ“Rh120 L/44"を搭載していて砲弾の種類はHEATFSとAPFSDSの二種類である。しかし、本車には優れた自動装填装置が搭載されておりリロードはたったの4秒で完了する上に、乗員が気絶してもリロードが止まらない利点がある。本車の最大の魅力はこの驚異的な速射性でJM33を運用できることである。
しかしLeopard 2A6やLeclerc、果てはT-72B3等の登場によって、敵を正面からでは撃破が難しい(車体や防楯を狙う等の工夫が必要)のに、こちらは容易に貫徹され撃破されてしまう相手が大幅に増えてしまった。
最高BRが11.7の現環境では、正面からでは一方的に貫徹され撃破される相手が多くなってしまうため現環境での正面からの戦いで活躍は難しいと言わざるを得ない。側面をとったり、装甲のある味方の後ろから援護したりと言った運用で活躍出来るだろう。
また、仰俯角があまりとれないので、74式同様に油気圧サスペンションで補う必要がある。
さらに、当然ながら自動装填装置内の即応弾が切れると撃てなくなり、ラックに弾が補充されるまで待つ必要性がある。
【防御】
日本ツリーで初となる複合装甲と空間装甲を採用。砲塔正面左右の複合装甲はDM33以下の砲弾に対しては中々抜かれにくく、2km程離れていればある程度の砲弾やミサイルを防げる。しかし車体正面は抜かれるケースが多く、左側を抜かれると弾薬庫兼燃料タンクが被弾し車両が爆散する。大きな防盾も抜かれやすく、砲閉鎖機が破損したり乗員が気絶するならまだしも、稀に後部弾薬ラックまで弾が到達し、砲弾が誘爆することがある。
複合装甲があるからと言って調子に乗らず、日本戦車らしく長時間姿を晒さずに神出鬼没に戦おう。なお、乗員が3名しかいないため、1発で2人を持っていかれて撃破されてしまうなどのリスクもある。
携行弾数を19発(砲塔後部18発+砲閉鎖装置1発)まで減らすことにより、燃料タンクの弾薬を無くすことが出来る。当然継戦能力は半減するが、ここの弾薬があるとないとでは生存性に大きな差があるため一発爆散に悩まされている場合は検討をすると良いだろう。当然であるが被弾しないのがベストである
つい最近のアプデにより、砲塔正面左右の複合装甲がDM33を防げるまでに増加され、1km程離れると砲塔で安定して3BM46も防げるようになる。
【機動性】
51t近い重量だが、1500馬力を発揮するエンジンにより、極めて快適な移動が可能である。超信地旋回が可能なうえ、サスペンションにより車体を前後に傾けられ、車高も結構調節できる。
出力重量比で見るとLeopard 2Kの30.0に次ぐ29.88であり複合装甲を装備するゲーム内の戦車では最も高い。ちなみに次点は29.75のAMX-40。
なお、実装当初のブレーキ力は弱く、全速力からの急ブレーキではかなり滑走していたが、1.81で大幅に強化されまさに"殺人ブレーキ"と呼ぶにふさわしい制動力を手に入れた。
【総評】
74式から大幅な進化を果たし、BR11.0としては平均の攻撃力と平均より優れる機動力に加え、日陸の中ではかなりの装甲も手に入れている。
しかし、最高BRが11.7の現環境では、正面でかち合うと一方的に撃破される相手が非常に多いため、正面戦闘での活躍はあまり期待できないかもしれない。ただし、側面どりや味方に追随して援護するなどの立ち回りをすることで大活躍できるポテンシャルは十分に秘めている。
また日陸ツリーは最高ランクの手数が少なく1回の被撃破が大きな損失となりうる。倒されないよう慎重に立ち回り、絶大な火力を以て試合終了まで味方に貢献しよう。
史実
日本の陸上自衛隊が現在も運用する戦後第三世代主力戦車である。制式採用年度の1990年から、10式戦車採用を目前とした2009年までに341輌が製造された。教育を目的とした陸上自衛隊富士学校や武器学校を除けば、北海道の北部方面隊第2師団や第7師団、第5旅団、第11旅団に配備され、北の護りの一翼を担った。
本車輌の開発は74式戦車が制式化された直後、1977年にスタートした。当時は米ソ冷戦の真っ只中であり、北方から侵攻してくるであろうソ連軍への対応が急務だったほか、125mm滑腔砲や複合装甲を備えたT-72の登場に衝撃を受けたことで世界的に第3世代主力戦車への移行が進む中、趨勢に取り残されつつあった74式戦車を代替する意味でも本車輌の開発には重要な意味があった。
1979年にシステム設計を開始し、1980年には開発要求書がまとめられた。1982年度から1983年度までに1次試作(その1)として日本製鋼所とダイキン工業などが主砲、弾薬、自動装填装置の試作を行った。ちなみに120mm滑腔砲向け、及び西側第三世代主力戦車としては初めてとなる自動装填装置の開発が行われた。
1983年から1985年にかけて三菱重工業が参画し、1次試作2輌、2次試作4輌で合計6輌の試作車が製造され、各種試験に投入された。ちなみにこの時の試作車の1輌が、陸上自衛隊広報センター(りっくんランド)で屋内展示されている。この車両は、元々日本原駐屯地に用途廃止車として屋外展示されていたものを、広報センター開設のために化粧直しをして移管したものである。このほか、試作車は土浦駐屯地と前川原駐屯地でも1輌ずつ屋外展示されている。
1次試作の試作車2輌による技術試験は1983年10月から1986年10月まで行われ、合計約11,000kmの走行試験、合計約1,220発の射撃試験が実施された。また、1985年7月に実施された装備審査会議調整部会において、西側第三世代のスタンダートとなるドイツのラインメタル社製44口径120mm滑腔砲Rh120を採用することが決定する。
2次試作4輌による試験は1987年9月から1988年12月までに行われ、1時試作の試験の結果を受けた仕上げ作業に加えて、小隊行動試験も実施された。1989年2月からは陸上自衛隊による実用試験が同年8月まで実施され、潜水渡渉準備、NBC使用状況下の行動、重機関銃による対空射撃、弾薬補給などあらゆる事態を想定した試験が行われた。 また、2次試作の4輌は試験中に合計約20,500kmの走行試験、合計約3,100発の射撃試験が実施されている。
実用試験の結果、陸上自衛隊は「部隊の使用に供し得る」との報告書をまとめ、1989年12月15日に装備審査会議調整部会において陸自側の報告内容を追認し、「制式の採用を適当と認める」との決定を下した。これをもって翌1990年8月6日に新型戦車は90式戦車として制式化された。
ラインメタル社の44口径120mm滑腔砲を備え、弾種はAPFSDS(120mm TKG JM33装弾筒付翼安定徹甲弾)とHEAT-MP(120mm TKG JM12A1対戦車りゅう弾)を使用する。照準具安定装置、自動装填装置、熱線映像装置、各種のセンサーと連動したデジタル計算装置を備え、照準具安定装置の自動追尾機能は車体が上下に揺れたり、左右に方向転換しても常に目標を捉え続け、砲を目標に指向できる。射撃管制装置がレーザー測遠機や砲耳軸傾斜計、装薬温度計、横風センサーなどから送られてくる情報を計算し、弾道へ与える各種要素を割り出す。そして照準装置への入力・設定を照準制御器に送ることで、砲弾は的確な軌道を描いて目標に命中する。
加えて大容量デジタル弾道コンピューターとジャイロを併用することで、目標及び自らが移動していたとしても高精度な行進間連続射撃が可能で、急激な制動で車体が前後に傾いた状態でも正確な射撃が可能となった。
その性能は「アメリカ軍とのヤキマでの合同演習で行進間射撃しながら3キロ先の目標に高い命中率を出した」というような話からもうかがい知れる通り、第3世代戦車に恥じぬ性能を持っている。
砲塔前面の装甲にはセラミック系複合装甲が採用されている。これはアメリカのM1A2が採用したような劣化ウランなどの重金属装甲よりも軽量で、この複合素材の採用で90式戦車は防御力を維持しつつ、他の同世代戦車に比べて軽量化・小型化が可能となった。
また、乗員保護として砲塔後部にある即用弾収納部分の上面は、被弾などによって搭載する砲弾が誘爆した際にパネルが吹き飛び、爆発のエネルギーを上に逃がす「ブローオフパネル構造」が取り入れられている。
車体の懸架装置は、前側の第1転輪と第2転輪、後側の第5転輪と第6転輪が油気圧式、中央の第3転輪と第4転輪はトーションバー式というハイブリッド式サスペンションを採用している。車体を前後に傾斜させる機能と、車高を昇降させる機能により、74式戦車のように稜線射撃において効率的に車体を隠すことができる。一方で74式戦車では可能だった左右へ傾斜させることはできない。エンジンには三菱10ZG32WT水冷2ストロークV型10気筒ターボチャージド・ディーゼルエンジン、変速機には三菱MT1500オートマチックトランスミッション(前進4段 後進2段)を採用し、これらはパワーパック化されている。
時速50キロの速度から2メートル以内で停止可能と、制動能力も高い。しかし、配備当初は不用意に制動を行った際に上半身を車外に出していた車長が胸部を打撲したこともあり「殺人ブレーキ」などと呼ばれていた。
このように導入当時は世界有数の優れた戦車ではあるものの日進月歩の軍事技術の発展によって各国がC4I等の新たなシステムや装備の導入を進める中、制式採用から30年が経過した90式は当時の技術におけるハイエンドを詰め込んだ様な物(拡張性を持たせたM1シリーズとは真逆の設計思想だった)で、国際的に見れば小柄な車体もあって拡張性に欠けるという見方もある。
実際、第2戦車連隊の配備車両には戦車連隊指揮統制システム(T-ReCs)の端末が搭載されたが、その能力は限定的とならざる終えず、内部スペースや給電能力の制約により、これ以上に高度なC4I機能の付加は困難であるとされている。
(出典:Wikipedia)
小ネタ
世界軽量級の主力戦車?
- 重量は約50トンと、各国第3世代戦車が軒並み60トンクラスの中で特に軽量である。そのため主要国道の橋梁の65%は通行が可能で、一般的な大型トレーラーが通行できる場所は大体走行可能。ただし、35%は安全基準を大きめにとった“法令上”で通行不可な橋梁であり、実戦では橋が崩壊すると言ったこともなく、問題無く全国ほとんどの橋梁を通過することが可能である。
- とはいえ国内の交通インフラを鑑みた運搬にかかる制約は大きく、特大型運搬車ではそのまま運搬できるが、73式特大型セミトレーラでは砲塔と分離しないと運ぶことができない。一応おおすみ型輸送艦を用いれば10両を運搬可能だが、そもそもおおすみ型自体の配備数が少ないため一度に大量に輸送できる手段に乏しいのが現状である。
- 一部界隈では鉄道輸送が出来ない事を批判されることがあるが、実際にそれを考慮すると性能が著しく制限されてしまうため、性能を優先して鉄道輸送は考慮の外に置かれている。事実、他国では戦後第一世代戦車からして鉄道輸送をほとんど考慮しておらず、日本も74式戦車から鉄道輸送を考慮した制限を撤廃し、戦車運搬車等を利用しての輸送を想定している。
- そもそも日本の鉄道は基本的に、所謂「狭軌」*2であるので、現代の戦車などの大型装備の輸送はほぼ考慮されていない。ただし、安全保障環境が緊迫している今日では、新幹線(鉄道より幅広)での輸送も考えるべきだという意見もあるが、山岳地帯の多い日本列島はカーブや急勾配が多いため。大型の車両の鉄道輸送自体が難しくロシアや欧米の鉄道網とは同じに考えるべきではないだろう。
- 今までの国産戦車に比べても大型化している事から、90式の配備は富士教導団や北海道が中心である。それ以外の地域では旧式化したとはいえ取り回しの利く74式が配備されたままとなり、中々退役できない一因となっていた。それらの解決には10式戦車や機動戦闘車の登場を待つ事になる。
外部リンク
コメント
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